The Future Circle

Akinoriderのブログ。主に音楽・映画・本など、サブカルチャー/カルチャーについての感想。

Sometime, Somewhere.を終えて

Sometime, Somewhere. にお越しいただいた皆さま、出演そしてサポートしていただいた仲間たち(と呼ばせてください)、入山さん、そしてSEKITOVAくん、本当に主催者冥利に尽きる素晴らしい時間を最初から最後まで過ごすことができました。本当にありがとうございました。

個人的な振り返りをすると、まず当日に千歳付近で雷雨となり、俺は仕事早退けして帰るから関係ないラッキーと思いながら帰宅、準備中にSEKITOVAくんから飛行機delayとの報。使用機材到着遅れってこれさっきの雷雨のせいじゃん!主催者あるあるの飛行機ヒヤヒヤの洗礼を浴びました。

なんとかリハ終わらせてオープンである自分の出番。

ヨネユくんより事前にLiveでやりたいとの申し出があり、それならば一度流れも変わることだし、30分ながらも自分の色を出していこうとヨネユくんを信じてプレイしました。結果思い切りのあるいいプレイが出来だと思います。ヨネユくんの絡み方も最高でした。そして圧巻のプレイでしたね!!Liveに変更というアイデアを言ってくれて嬉しかったし、本当に誘ってよかったと思いました。

そしてゆきのさんはヴァイナルによるデトロイト発札幌行きの流麗なナイトフライトを見事に着地させ、札幌からのゲスト山下さんのLive。多くのクラウドが見守るなか、次第に雄大な世界観に引き込まれて、うねりだし一緒になって踊り、最後に解放されて浄化された感覚まで得てしまった

そしてメアさん。浮き上がった身体を徐々に地に引き戻し、低く強いビートでフロアは最高潮の盛り上がりをみせセキトバくんへとバトンを渡しました。

グルーヴはキープしつつ、上物で常に変化がついて最初から最後まで飽きない圧巻のプレイでした。東京に移住し、毎週ギグをこなしどんどん進化するセキトバくん、これからもずっと追いかけていたい、そう思いました。

引き継ぐダイくんはビートに変化をもたらしファンキーそして王道なハウスの流れへ。ケイスケくんは流れを引き継ぎつつ、徐々に朝の匂いを感じさせるプレイ。

そして締めの孝太さんはそこから徐々にこの夜を総括するようなコスミックなプレイで朝を迎えました。

そこには確かに僕らが目指した景色があって、ただ音楽のもとに笑い合って踊っていました。たくさんの友人たちが遊びにきてくれました。ひさびさに顔を合わせたひと、初めて遊びにきてくれた若者たち。そして嬉しかったのが、しばらく子育てとかでクラブから離れていたけど、ふとフライヤーを目にして遊びにきてくれたというかた。あなたみたいな人に遊びにきて欲しかった、そんな思いもきっと知らずにこの場所を一緒に楽しめた、そんな奇跡みたいなことがこの夜にはありました。

改めてこのような場所を一緒に作り上げてくれたお客さん、出てくれたみなさん、サポートしてくれたみなさん、また、いつか、どこかで会いましょう、必ず。

そして相棒の孝太さん、あなたがいてくれて本当によかったです。ありがとうございます。

【長文】Sometime, Somewhere.開催に際しての個人的思い

7/7にコロナ禍を経て3年半振りにSEKITOVAくんを呼んで札幌Plastic TheaterSometime, Somewhere. を開催いたします。

Sometime, Somewhere.とはよくできたタイトルで、いまはレギュラーを終わらせた自分自身のDJもそんな感じになっています。

いつか、どこかで、なにかしらのタイミングでDJさせてもらったり、自分で何かしたり。僕は仕事も週末なかなか休めないし、酒は飲めない。だいたい朝までいることはほとんどなくクラバーとしては負い目みたいのがあったりします。ただ自分としては、大切な人との時間や、離れて生きている家族、時間の使い方、お金の使い方、いまの生き方はとても楽しく自分らしくいれてるなと思います。一方で、子どもが生まれたり、親の介護があったりで、クラブで顔を合わせなくなった人もいます。みな、それぞれの人生を懸命に生きてるんだと思います。

クラブはどんな人も拒まない、そんな場所であって欲しいと思います(レイシストやハラスメントをする人以外)。それぞれがそれぞれの距離感や、ありかたで自分らしく居れるのがクラブのいいところだと信じています。だから、来れなくなった人も引退とか言わなくていい。自分の距離感でずっとクラブに関わり続けて欲しいと思っています。

そんな気持ちで今のぼくが最大の楽しみとして開催するのがこちらのパーティーですので、普段クラブ遊びをする方も、なんか遠ざかっちゃってる人も、札幌の人も、苫小牧の人も、ぜひ遊びにきて欲しいなと思っています。よろしくお願いします。

コロナ禍を経て毎週クラブを続けていらっしゃるオーナー、レギュラーパーティーをメイクし続けてるDJ、クラブとライブハウスの垣根を超えて楽しむ若いバンドマン、変わらず遊びに来てくれるあなた、皆さんに大きなリスペクトをしています。そして僕は自分のDJも好きだから続けていられてます。すごく上手いわけじゃないし、たまになんだかなって時もあるけど、きっと自分がフロアにいたら、このDJなかなかいいじゃん!って思えてると思うので。

 

Sometime,Somewhere

 

2023.07.07()

札幌plastictheater

22:00start

 

entrance

adv/with flyer(paper only) 2,500(one drink order)

door 3,000(one drink order)

 

DJ

SEKITOVA

Takuya Yamashita(LIVE)

DJ.DAI

MARYJUN

KEISUKE

Yukino

Yuichi Yonezawa

Akinori

Kouta Suzuki

 

最後にクラブってこういう場所だよねっていう大好きな曲のリリックと和訳を貼って終わりにします。

 

I know a place- by MUNA

 

 

 

I knew
When you told me you don't wanna go home tonight
And you tried to just shrug it off when I asked you why
Somebody hurt you
Somebody hurt you
But you're here by my side

 

あなたが「今夜は家に帰りたくない」って言ったとき、

理由を聞いたけど、あなたはただ肩をすくめただけだった

誰かが、なにかがあなたを傷つけたんだって、知っていたよ。

でも今あなたは、私の隣にいる。

 

And I knew
'Cause I can recall when I was the one in your seat
I still got the scars and they occasionally bleed
Cause somebody hurt me
Somebody hurt me
But I'm staying alive

 

分かっているよ。

私にも、今のあなたと同じことがあったことを思い出すから。
からだに出来た傷は、

今でもどきどき血が滲む。

誰かや、何かに傷ついてきたけれど、

まだ、こうやって生きてるよ

 

[Pre-Chorus]
And I can tell
When you get nervous
You think being yourself
Means being unworthy
And it's hard to love
With a heart that's hurting
But if you want to go out dancing

 

私にはわかるんだ

あなたが怖がっているのは、

自分が自分であることが

価値のないことだって思っているから

それに、傷ついた心で「愛する」ことは難しいこと。

でも、ダンスをしにどこかへ出かけたいなら

 

[Chorus 1]
I know a place (ooh)
I know a place we can go (yeah)
Where everyone gonna lay down their weapon
Lay down their weapon
Just give me trust and watch what'll happen
'Cause I know (ooh)
I know a place we can run (yeah)
Where everyone gonna lay down their weapon
Lay down their weapon
Don't you be afraid of love and affection
Just lay down your weapon
(Lay down your weapon)

 

わたしは「その場所」を知ってる
私たちが行ける場所を

誰もが武器を床に下ろして、何かに構える必要もない。

 

ただ私を信じて、なにが起こるか見ていて。

だって私は知っている
私たちが自由に走ることができる、その場所を。
何かとたたかう必要もない。

愛を恐れないで、

ただ武器を置いて。

ただ、武器を置いて。

 

[Verse 2]
Right now
It's like you're carrying all the weight of your past
I see all your bruises, yellow, dark blue, and black
But baby a bruise is, only your body
Tryna keep you intact

 

今、あなたはその重たい過去を、

ひとつ残らず引きずっているみたい
私にはそのすべての、消えかけている黄色い痣や、

ついたばかりの青や黒の痣が見える。

でも、痣ができるのは、あなたのからだがあなたのことを

守ろうとしてくれたからなんだ。

 

So right now
I think we should go get drunk on cheap wine
I think we should hop on the purple line
'Cause maybe our purpose

Is to never give up when we're on the right track
 

だから今は、
私と一緒に安いワインで酔っ払って
シカゴのパープル・ラインに飛び乗るのも悪くないかも。
だって、私たちは

正しい道にいるとき、絶対にあきらめてはいけないから。

これってものを見つけたとき、絶対に諦めないでいることこそ、私たちのすべて。

 

[Pre-Chorus]
And I can tell
When you get nervous
You think being yourself
Means being unworthy
And it's hard to love
With a heart that's hurting
But if you want to go out dancing

 

私にはわかるんだ

あなたが不安になっているとき、

自分らしく生きることが

価値のないことだって思っている

それに、傷ついた心で「愛する」ことは辛いよね。

でももし、ダンスをしにどこかへ出かけたいなら

 

[Chorus 1]
I know a place (ooh)
I know a place we can go (yeah)
Where everyone gonna lay down their weapon
Lay down their weapon
Just give me trust and watch what'll happen
'Cause I know (ooh)
I know a place we can run (yeah)
Where everyone gonna lay down their weapon
Lay down their weapon
Don't you be afraid of love and affection
Just lay down your weapon
(Lay down your weapon)

 

わたしはその場所を知ってる
私たちが行ける場所を

誰もが武器を床に下ろして、何かに構える必要もない。

 

ただ私を信じて、なにが起こるか見ていて。

だって私は知っている
その場所を。
何かとたたかう必要もない。

愛を恐れないで、ただ武器を置いて。

 


[Bridge]
They will try to make you unhappy
Don't let them
They will try to tell you you're not free
Don't listen
I, I know a place where you don't need protection
Even if it's only in my imagination

 

あの人たちは、私たちがただ幸せでいることがどうしても許せないみたい。
でも、そんなこと、させちゃだめ

あの人たちは、私たちが自由じゃないっていうけど、

そんなことばには、耳を貸さないで。

自分を守ろうとする必要がない、

その場所を私は知っている。

その場所、たとえそれが

私の想像の世界の中だけだったとしても。

 

I, I know a place we can go
Where everyone gonna lay down their weapon
Lay down their weapon
Just give me trust and anything can happen

 

私は、一緒に私たちが行ける場所を知っている。

誰もが武器を捨てられる場所。

とにかく私を信じて、そうすればなんだって叶って、

どんな奇跡も起こるから。

 

 [Chorus 2]
'Cause I know (ooh)
I know a place we can go (yeah)
Where everyone gonna lay down their weapon
Lay down their weapon
Just give me trust and watch what'll happen
'Cause I know (ooh)
I know a place we can stay (yeah)
Where everyone gonna lay down their weapon
Lay down their weapon
Don't you be afraid of love and affection
Just lay down your weapon

 

わたしはその場所を知ってる
私たちが行ける場所を

誰もが武器を床に下ろして、何かに構える必要もない。

 

ただ私を信じて、なにが起こるか見ていて。

だって私は知っている
その場所を。
何かとたたかう必要もない。

愛を恐れないで、ただ武器を置いて。

 

 

allabout22さんのブログより転載

https://ameblo.jp/allabout22/entry-12742449657.html

MC松島「もうみんなでmixiの頃に戻ろう」、ドラムス、アヒト・イナザワ

もうみんなでmixiの頃に戻ろう

もうみんなでmixiの頃に戻ろう

  • MC松島
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥250

MC松島さんが

「もうみんなでmixiの頃に戻ろう」

というEPを出したが、僕も似たようなことはずっと感じていて、それは単純に現在はTwitterの悪い面が出すぎてるので、mixiやブログみたいなワンクッションって大事だな、フローだけじゃなくストックのための文章も書けるようにし続けて、使い分けることが大事だなと思っております。

そしてこうしてたまにブログに書くんだけど長続きしないんだよな。。


アヒト・イナザワの件について。


まず僕はナンバーガールのライブを観たことがなく、もしタイムリープ出来るなら1番観たいバンド第1位がナンバーガールでした。

なので当然ブチ上がったし、ライジングサンにその舞台が選ばれたというのはとても嬉しいことでした。


ところがbonobos蔡さんのツイートでアヒト・イナザワの件を知りました。

大変ショックだった。ただ同時にそれを知れてよかったと僕は思いました。

「知らなければよかった」とか「みんなが喜んでんだから水を指すな」みたいな意見が散見されたけど、判断するのは自分自身であって、僕は蔡さんのツイート内容全部には同意しかねたけども、この件で蔡さんの問題提起自体を非難するのは本当に筋違いだと思います。


その上で僕はナンバーガール再結成、ライブに関しては支持する立場です。

理由としては、僕にはナンバーガールの音楽性、パフォーマンスいずれの面からも人種差別的要素やレイシズムなどは感じられないからです。

たしかに歌詞に差別的な言葉などは含まれてる面もありますが、特定の人種・民族を差別している表現ではない。そして、ドラマーとしてのアヒト・イナザワから何らかの思想を感じることは僕には出来ません。あのスネアが右翼的だとかそういう感性は僕は持ち合わせておりません。


ところでナンバーガールの音楽と政治の関わりについてですが、僕が感じるのはいわゆる左右対立だのという狂騒からはっきりと距離を取っていると感じます。かといってそれが政治的でないかというとむしろ逆で、そういうお祭り騒ぎを冷徹に観察しようという態度をはっきり取っているという意味で政治的だと思います。まあ左派アクティビストからは冷笑主義だと言われそうな感じですね。



先日、アヒトは謝罪をしていましたが、残念ながらアーティストとしては致命的だなと思います。HINOMARUの時もそうだったけど、ネトウヨレベルの稚拙な表現と、それがもたらすことに思いが至らないのなら、残念ながら表現者としてはやってけないと僕は思います。

ただとにかくセカンドチャンスを与えない今の世の中の風潮が1番良くないと思うので、アヒトの今後の活動に期待はしています。



もう一つこういう時に、


「表現と実際にそれが行われるかは別問題では」問題


があります。


ただ今回のアヒトの歌詞はそういうレベルではないと反論しようと思います。

「蝋人形にしてやろうか」とか「お前を殺したい」「みんな死ね」という表現はフィクションとしてある意味で受け手との暗黙の同意があって成り立ってきたものだと思います。ロックバンドやヒップホップでもフィクション前提のクリシェとして、そこには特定の相手に対して向けられた表現ではないのは分かりきったことだと思います(神聖かまってちゃんの死ねよ佐藤は特定の相手だけど)。

アヒトの歌詞は明らかに特定の国の人たちに向けられた表現があり、それをフィクションだから成り立つがうえの表現を磨いてきた過去の表現者たちと一緒にするのは少々乱暴だし、一緒にされた方は可哀想なんじゃないかなと僕は思いました。



僕が大事だと思うのは、ちゃんと自分の頭で考えて自分の意見を持つと違う立場の意見も尊重できるんじゃないかなと思います。

今回の件はあとは見守っていればいいんじゃないでしょうか。

2017 Best Album

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僕の2017年の音楽の聴き方はほとんどがApple Music中心。その中でアルバムという概念にどれだけの意味があるか

そもそも音楽を聴く時間は通勤時間往復40分くらい。腰を据えてアルバム一枚を聴く、という行為から離れて久しい。

しかも今年はDJの出番もかなり少なかったのでダンスミュージックをBeatportで掘る、ということもあまりしなかった。

去年は30枚くらい余裕でベストアルバム候補に挙げれた気がするが、今年は20枚も無いと思う。それは個人的な理由だけでなくアルバムとして挙げるべきものが減ったような気がしている。

代わりにアルバムという概念ではなくDrake MORE LIFE サニーデイ・サービス Popcorn Ballads”という優れた作品があった年だったと思う。

 

 

そんな中で久しぶりにアルバムを聴くのがワクワクする、そして聴いてもワクワクさせられる、という体験をしたのがPUNPEE待ちに待った初のアルバム Modern Times だったと思う。まずアルバム冒頭で未来のPUNPEEジジイが語り始める、という辺りで七尾旅人911FANTASIA を彷彿とさせ既に名盤の匂いがプンプンする訳です。その後もタイムマシーンに乗ったり宇宙に行ったりと時空を自由自在に操るこのアルバムが時空を超えて旅をするレコードになることは当然の帰結なのだ。

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日本のヒップホップという枠で言えば僕は3枚も選んでることになる。選んだ他にもC.O.S.A Girl Queen もとてもカッコ良かった。

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Awich 8”は全然知らなかったけど渡辺志保さんがタマフルでオススメしてて知ったんだっけか。一聴するも全然日本人だとは思えない。沖縄出身で、サウス・ヒップホップの中心地アトランタへ渡米し、結婚し娘が生まれるもプッシャーだった夫が射殺されてしまう、というものすごい過去を持つ彼女が帰国して作ったのがこのものすごいアルバムとなれば、なるほど。



 

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ゆるふわギャング Mars Ice House はしかしTrapという体裁をとるhip-hopなのかもしれないが、その蕩けるようなサイケデリアの方に惹かれた。そして元ネタがスーパーカーだったりMGMTだったりとルーツが自分がよく聴いていたゼロ年代のロックに近いことも個人的にハマった要因だと思う。

そして今年は邦楽ロックは1枚も選んでおりません。。がシャムキャッツ Friends Again”は次点です!とても良かった!



 

 

 

ここ数年、USヒップホップがポップミュージックのメインストリームとなり、それに呼応するかのようにUKもグライムが席巻する状況でロックはすっかり元気がなくなっていました。しかし、今年はUKインディ・ロック復権の年だったと思います。

まずは


The XX I See You

 

Formation Look at the Powerful People

 

The Big Moon Love in the 4th Dimension

どれも選ばなかったけどすごい良かったです。そして次点に選んだのがエセックス出身の

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RAT BOY SCUM 

 

The XXは当然ながら、新しいアーティストがどんどん出てくるのがいまのUKの勢いを現してますが、そんな勢いの中心にいるのがインディペンデント・レーベル「Dirty Hit」でしょう。そしてThe 1975を擁するこのレーベルがリリースしたのが

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Wolf Alice Visions of a Life

このアルバムは単純にインディ・ロックとしては括れない様々なカラーをもった楽曲が集まっている。RAT BOY SCUM”もそうですが、色んなジャンルやカルチャーを横断的に取り入れてクロス・オーヴァーさせていくのがUKのミュージックの良き伝統だと思っていて、このような流れは来年以降も続いて欲しいとの願いもありこの2枚を選びました。

 

 

 

 

相変わらず良さげな音楽を見つける方法として僕は相変わらずTwitterを1番使っています。「この人は信頼できる」という人が何人かいて、その人のリコメンドはすかさずメモ代わりにいいね!している。

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Blue Hawaii Tenderness は、くらーくさんがオススメしていて知った。「Björk meets the xx and DJ Koze」というもう聴くしかないでしょというキャッチコピーも伊達じゃない出来でした。

 

 

 

 

年末ベストの時期になってTwitterで色んなランキングを見て良さげなのをチェックしてすごく良かったのが

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Kelly Lee Owens KELLY LEE OWENS

これが今の気分では今年のエレクトロニックアルバムNo.1です。Pitchforkが〈ドリーム・ポップとストイックなテクノの融合〉と評する通りで、もう大好物です。

もう一つ、年末に聴いていいなーと思ったのが

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Moses Sumney Aromanticism

LASSWである彼の音楽は静謐なソウルという感じで僕はFrank Oceanを連想しました。

Doomedという曲が本当に素晴らしい。あとはRHYEっぽいなと思いました。RHYEは来年出る新譜が楽しみですね!

 

 

暗い感じとか悲しい感じの方が集中して音楽が聴けるのかなと思ったりもする。だからアルバムとしてあげていく時に印象が残りやすいのかもしれない。

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Lana Del Rey Lust for Life

もそういう印象が強い。アルバム最後の“Get Free レディオヘッド“クリープ”を彷彿とさせるコード進行で盛り上がる名曲でした。

LA拠点に活動する彼女ですがLAのフィメール・アーティストといえば僕も大好きなHaimも今年新譜 Something to Tell You”をドロップしました。

高橋芳朗さんの先日の記事も面白かったです。

 

 

 

最後に、今の日本の新しいポップミュージックのキーマンであり続ける男だと僕が思っている

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tofubeats FANTASY CLUB 

このアルバムを選ばずして!批評的な目線が常にある音楽はとても面白いよね!

 

来年も素晴らしい音楽との出会いが続きますように!

 

 

 

 

2017 Best Moment

今年は改めてカメラにハマった年でした。Lightroomを買うほどではないよなとずっと撮って出しだったのがMacの標準写真アプリでRAW現像がある程度できるということを知り、RAWでとって編集するのにハマってからミラーレス一眼で写真を撮るようになりました。

カメラはSONY α7ⅱを使ってます。とてもいいカメラだと思います。またポラロイドもImpossible社のフィルムを買ってみて試してますがこちらは往年のポラロイド社の発色に遠くおよばないし高価なのであんまり使わないかな。応援してますが。

代わりにHOLGAがチェキスクエアフォーマットを使う新しいカメラをクラウドファンディングで開発したのでそちらを来年は使ってみようかなと楽しみにしています。

うちの奥さんもカメラにハマっててカメラサークルに入って主に子供の写真を撮りまくってます。二人作風は全然違うけど一応共通の趣味があるというのは夫婦関係にとっていいことだなと思ってます。

 

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年間ベストの季節

年間ベストの季節がやって来ましたね。
この季節になると、考えてしまうのが
「お前の年間ベストなど誰も求めていない」
という観念に囚われる訳です。
とりあえず選んでみました的なリストには興味持たれないだろうし、今年はジャンル問わず本当にすきなもの、ハマったものを紹介していく形式にした方が自分でも面白いと思うので、何日かに分けてブログにアップしていこうと思います。

 

まず今回はグルメ編ということで2017ベストラーメン、ベストカレー、ベストカフェを発表しようと思います。
まず、映えある2017ベストラーメンは…

 

カリフォルニア(菊水)

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塩煮干しそば 500円

個人的には加齢もあってあっさり系の煮干しラーメンがいまの気分なのですが、カリフォルニアはあっさりなのに煮干しの旨味が強烈!そして煮干しラーメンあるあるなエグみ(これが美味しいとも言えるんですが)が無い!めっちゃクリアで強烈な旨味が最初から最後まで続くという最強のラーメンです。
店の感じもオシャレ過ぎず、そして低音の効いたスピーカーから落ち着いたハウスのMixが流れていてそこも個人的にストライクなのです。
2017年ベストというより現在心のベストテン第1位ラーメンが麗(千歳)に代わりましてカリフォルニアです。

関連ランキング:ラーメン | 菊水駅東札幌駅学園前駅(札幌)

 

 

2017年ベストカレーは
シャンディ ニヴァース カフェ(長沼町)

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とにかく素敵なカフェが沢山ある長沼町ですが、畑のど真ん中にある一軒家カフェがこのシャンディ ニヴァース カフェになります。
僕はチキンカレーと海老とココナッツのカレーをいただいたんですがどちらもとても美味しかったです。
今度はチキンマサラカレーを食べたい!

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2種のカレー(サラダ・ライス付き) 1200円

関連ランキング:カフェ | 夕張

 ここで脱線ですが今年はカレー作りにハマった年でした。
以前からスープカレーを自作したりしてはいたんですが、今年はホールスパイスを買い揃えて

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バターチキンカレー

北インド風でカシューナッツペーストを入れたら味の深みが全然違った

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タイカレーはペーストを使うので美味しいし失敗しない!

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キーマカレーはレシピが色々あって奥が深い!!ラム挽肉を使ってみたいんだけど、売ってるのみたことないよ…

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南インド風フィッシュカレー

これは酸味がありすぎて見事に失敗〜

南インド料理は最近流行って来てるようなので色んなお店で食べて味を覚えたい。

 

とこのようにカレーの旅を続けています。
2018年はカレーリーフの苗を買って育てようかなと思ってます。ついでにパクチーとバジルも育てようかな〜

 

 

2017年ベストカフェ

KANADE(苫小牧)

https://www.instagram.com/p/BL-iuoXhkAbhG00VYgv9Adq3DZ_BzkAZuOhQGs0/

まず、このカフェの魅力が大きなスピーカーからゆったり流れるレコードの音です。音楽好きの店主さんに、旦那さんがDJをやることもあり、レコードのセレクトも最高です。
料理も美味しいですが特におすすめはスイーツです。午後におかしプレートを頼むのがとても好きです。

https://www.instagram.com/p/BXkGI49gzOxW4cfvEwikDgauuSLlnmygAN_YBg0/

おかしプレート(おかし3種のプレート+好きなドリンク)800円

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運が良ければミミちゃんがお出迎えしてくれます。

ウトナイ湖のすぐ近くにありますのでこちらに遊びに来られたときには是非!

 

2017ベストシリーズ、次回更新は写真ネタで行こうと思います。

ハイ・スタンダードのライブに行った。

チケットを余してる友人がいて誘われたので何も考えずに即答。

ハイスタのライブに行くのは初。僕は35歳なので高校時代にハイスタは流行り始めていたがその頃パンクロックには全く興味がなかったので、ハイスタとの出会いは大学の部活の歳上の同期に教えてもらったことだった。Making The Roadだったと思うが、とにかく衝撃だった。ハマった。今でもハイスタを聴くと、同期の中で唯一車を持ってたそいつのカローラの中で、部費稼ぎのバイトに行く途中、みんなで合唱してた記憶が鮮明に蘇る。カラオケでStarry Nightを歌うとみんな健くんのハモリの方を歌いにいってハモってなかったよな。


そんなハイスタがその時すでに沈黙してたのは悲しかったけれどハイスタとの出会いが自分の聴く音楽の幅を大きく広げてくれて今の自分に繋がってると思う。それから15年余り経ってmosh pit kidsも卒業して、最前列のブロックだったのに一番後ろで観てたけれど、Starry Nightやった時はついモッシュピットへ突進して久しぶりに身体をぶつけ合った。

そもそも初めて観るハイスタのライブに感慨なんてなかった。はじめまして、楽しかったからまた行きたいです。そんな気持ち。

MCを観てても仲良しこよしのバンドではないんだな、ということは伝わってくる。自分たちのペースでゆっくり活動して、また北海道に来てください。


話は少し変わって、いま振り返ると自分の大学時代、ゼロ年代初頭は1つの時代の変わり目だったんじゃないだろうか。

ブランキー、ミッシェル、イエモンなどの巨大ロックバンドが活動を止め、アジカンエルレバンプ、ゴイステ、10-FEETなどのロックバンドがデビュー、活躍し始めた。今度レジーさんが「夏フェス革命」という本を出すが、これらのバンドは現在まで続く「ロックフェスの時代」を牽引するバンドたちだ。


あの頃は大学部活の同期たちで競うようにロックバンドを発掘しオススメしあっていた。僕らは相当耳が早かったと思う。前述したバンドたちは全てインディーズのデビューアルバムからチェックして夢中になって聴いていた。いまだに音楽に夢中になってこんな話をしてるのは僕だけになってしまったけれど。


だからこの頃ハマってライブに行っていたバンドとの再会だとすごい感慨深くなるだろう。

そう、あのバンドが帰ってくるのを僕は待っている。待ち続けていればきっと帰ってくる、生きてさえいれば。それは来年かもしれない。生きててよかったと思える日があの人の元にも来ますように。