MC松島「もうみんなでmixiの頃に戻ろう」、ドラムス、アヒト・イナザワ
MC松島さんが
「もうみんなでmixiの頃に戻ろう」
というEPを出したが、僕も似たようなことはずっと感じていて、それは単純に現在はTwitterの悪い面が出すぎてるので、mixiやブログみたいなワンクッションって大事だな、フローだけじゃなくストックのための文章も書けるようにし続けて、使い分けることが大事だなと思っております。
そしてこうしてたまにブログに書くんだけど長続きしないんだよな。。
アヒト・イナザワの件について。
まず僕はナンバーガールのライブを観たことがなく、もしタイムリープ出来るなら1番観たいバンド第1位がナンバーガールでした。
なので当然ブチ上がったし、ライジングサンにその舞台が選ばれたというのはとても嬉しいことでした。
ところがbonobos蔡さんのツイートでアヒト・イナザワの件を知りました。
大変ショックだった。ただ同時にそれを知れてよかったと僕は思いました。
「知らなければよかった」とか「みんなが喜んでんだから水を指すな」みたいな意見が散見されたけど、判断するのは自分自身であって、僕は蔡さんのツイート内容全部には同意しかねたけども、この件で蔡さんの問題提起自体を非難するのは本当に筋違いだと思います。
その上で僕はナンバーガール再結成、ライブに関しては支持する立場です。
理由としては、僕にはナンバーガールの音楽性、パフォーマンスいずれの面からも人種差別的要素やレイシズムなどは感じられないからです。
たしかに歌詞に差別的な言葉などは含まれてる面もありますが、特定の人種・民族を差別している表現ではない。そして、ドラマーとしてのアヒト・イナザワから何らかの思想を感じることは僕には出来ません。あのスネアが右翼的だとか…そういう感性は僕は持ち合わせておりません。
ところでナンバーガールの音楽と政治の関わりについてですが、僕が感じるのはいわゆる左右対立だのという狂騒からはっきりと距離を取っていると感じます。かといってそれが政治的でないかというとむしろ逆で、そういうお祭り騒ぎを冷徹に観察しようという態度をはっきり取っているという意味で政治的だと思います。まあ左派アクティビストからは冷笑主義だと言われそうな感じですね。
こんばんは、少し遅れてしまいましたが今の気持ちです。ご理解のほど
— アヒト イナザワ (@ahitoinazawa) 2019年2月21日
宜しくお願い致します。 pic.twitter.com/9bXNxMeFuz
先日、アヒトは謝罪をしていましたが、残念ながらアーティストとしては致命的だなと思います。HINOMARUの時もそうだったけど、ネトウヨレベルの稚拙な表現と、それがもたらすことに思いが至らないのなら、残念ながら表現者としてはやってけないと僕は思います。
ただとにかくセカンドチャンスを与えない今の世の中の風潮が1番良くないと思うので、アヒトの今後の活動に期待はしています。
もう一つこういう時に、
「表現と実際にそれが行われるかは別問題では」問題
があります。
ただ今回のアヒトの歌詞はそういうレベルではないと反論しようと思います。
「蝋人形にしてやろうか」とか「お前を殺したい」「みんな死ね」という表現はフィクションとしてある意味で受け手との暗黙の同意があって成り立ってきたものだと思います。ロックバンドやヒップホップでもフィクション前提のクリシェとして、そこには特定の相手に対して向けられた表現ではないのは分かりきったことだと思います(神聖かまってちゃんの死ねよ佐藤は特定の相手だけど)。
アヒトの歌詞は明らかに特定の国の人たちに向けられた表現があり、それをフィクションだから成り立つがうえの表現を磨いてきた過去の表現者たちと一緒にするのは少々乱暴だし、一緒にされた方は可哀想なんじゃないかなと僕は思いました。
僕が大事だと思うのは、ちゃんと自分の頭で考えて自分の意見を持つと違う立場の意見も尊重できるんじゃないかなと思います。
今回の件はあとは見守っていればいいんじゃないでしょうか。