The Future Circle

Akinoriderのブログ。主に音楽・映画・本など、サブカルチャー/カルチャーについての感想。

Twitterが変えたネット社会(と僕)

Twitterでつぶやいてたら勢い余ってブログ開設してしまいました。
はじめまして。Akinoriderと申します。


Twitterで今年一年を振り返ったとき、一番大きかった出来事が、そのTwitterを始めた」という出来事だった。
そのことは僕のネットに対する認識と使い方を大きく変えた出来事だった。


では、何が変わったのだろう?
その前に、僕のネット遍歴を記そうと思う。

  • 高校・大学時代

主に2ちゃんねる。しかし、Rom専であり、どっかの住人であったりはしなかった。
ちょっとブログをやっていたこともある。

  • 社会人時代

mixiを始める。マイミク32人(内リアル友28人)
日記は当初毎日書くくらいの勢いだが、近年は月に1度程度だった。
内容は、ライブ・音楽・映画・本の感想が中心。


そして、今年の1月にTwitterを始めた。
現在フォロー/フォロワー 126/87
今日までで333日経過、2278件のつぶやき(一日平均7.2件)


僕のこのネット体験は世間一般と比べてどうなのだろう。
一般的には「ブログ」は昔からずっと変わらずにあるイメージ。
2ちゃんねるを代表とする匿名掲示板は以前ほどの勢いは無い気がするが、根強くこれからも存続するだろう。
匿名掲示板に替わって隆盛したのがmixiを始めとするSNSだろう。ただし最近は最大の魅力である小さいコミュニティの中での内輪ネタ感という方向を見失い、ただのゲームサイトと化してる気がする。
本来ならもうひとつニコニコ動画を欠かす訳にはいかない大きなものなのだろうが、僕はあまりこれは体験しきれていない。
そして、Twitterがやってきた。


さあ、何が変わったのだろう。
そもそも、僕にとってネットとは何だろう。

情報のインプット/アウトプットの場

というのが一番しっくり来る。


では、インプットとアウトプット、それぞれTwitter以前と以後ではどう変わったのか。
まず、インプットに関しては「より広く、より大量に、そして速く」変わったと思う。
そして、アウトプットに関しては「より気軽に、より多く、より素早く、そしてシンプルに」変わったと思う。


そして、インプット、アウトプットそれぞれにおいてのTwitter以降で、ポイントになる概念があると思う。
それは

インプットにおける「フィルタリング」

アウトプットにおける「RT(リツイート)」である。


-フィルタリング
ここでの意味は、情報を必要なものと不必要なものに分別する事をいう。
従来の、例えば2ちゃんねるでの情報収集は、あらかじめ的を絞って情報を探索しに行く感覚だった。検索もそうだろう。
それが、Twitterでは、大量の情報が、自分の需要の有無に関わらず大量に押し寄せてくる。その大量の情報を自分で必要なものと、不必要なものに分類することが必要不可欠になった。
これで変わったかというと、明らかに視野が広くなり、そして、タイムリーな情報を得る事が出来るようになった。
勿論情報探索も依然必要だし、Twitterで得る情報ですら、すでに自分の嗜好によりバイアスがかかっている可能性に留意する事も忘れてはならない。しかし、

2ちゃんねる時代の「情報を持っていること」に価値が置かれたいた時代から、「情報を発信すること」に価値が置かれるのがTwitter時代である。

幾らイイ情報を持っていた所で、積極的に発信しないと何の価値も無い。情報の共有を更に進めたという点で、Twitterは大きな功績をもたらしたと思う。


-RT(リツイート)
このTwitter特有の機能が情報のアウトプットを大きく変えたと思う。
RTとは「リアクション」であり、例えば、同調であったり、否定であったり、提案であったりと何らかの批評性(らしきもの)を持って、他者に再び提示され、それが波及して行く。
これはどういう変化をもたらしたか。今までのブログ中心のアウトプットでは、発信者がアーティスト、表現者である事が求められていたと思う。そこまで行かずともアルファブロガーともなれば高いセンスや批評性をもち、そこに及ばないブロガーは、反応がもらえないのが実情ではなかったか。もしくは、SNSの中で所属するコミュニティに迎合したアウトプットを余儀なくされ、やがて強い同調圧力が「mixi疲れ」という言葉を生み出した。
それが、Twitterの持つRTという機能によって、例え新しい何かを産み出し発信するクリエイティビティが無くても、誰かが産み出し流れてきた情報に、付加価値をつけて、また他者へと発信する事が出来るようになった。ハブとして情報の流れの中に自らを存在させる事が可能になったのだ。
こうして、一億総批評家時代ともいえる時代の垣根を恐ろしく低くしたのが、このRTだと思う。


そして、この
インプットにおける「フィルタリング」とアウトプットにおける「RT(リツイート)」
がもたらしたのが、

個人のメディア化

であると思う。
膨大な情報の中から必要な情報と不必要な情報とをフィルタリングし、再び発信する。そして、それをリアルタイムで行えるのだ。

Twitterが僕ら一人一人をメディアへと変身させたのだ。


※この項次回に続きます!
キーワードは「伊藤計劃」「ストックとフロー」?